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日出処の猫

「おじさま、なんだか不潔よ、汚らしいわ」と、再婚した父の友人を責めて言う「晩春」の原節子。左様なら、ご機嫌よろしゅう。

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「おじさま、なんだか不潔よ、汚らしいわ」と、再婚した父の友人を責めて言う「晩春」の原節子。左様なら、ご機嫌よろしゅう。

9月に亡くなっていたという伝説の女優、原節子さん。昭和24年に公開された小津安二郎監督の「晩春」や今井正監督の「青い山脈」など、100本を超える作品に出演し、日本を代表する映画女優として活躍した。40代前半で引退した後は50年以上にわたって公の場から遠ざかって静かに暮らし、若いころのイメージを国民の記憶にとどめたまま世を去った。

映画「晩春」より紀子(原節子)の科白
「何にも御座いませんのよ」
「おじさま、なんだか不潔よ、汚らしいわ」(笑顔で)
「あたし、このままお父さんといたいの」
「ええ、そうなってみせますわ」

言葉遣いや所作の端々に古き良き昭和の香りがある。家族や友人との会話では「はい」ではなく「ええ」と応えるあたりに品の良い長閑さをかんじる。「東京物語」もともすると寂しい映画になりがちなところを、原節子の明るく華やかな笑顔に救われた。左様なら、ご機嫌よろしゅう。

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