とても大事なことなので、何度でも。戦争は武力だけで行われているのではないのです。気がつかないうちにじわじわと平和が脅かされ、国が乗っ取られたという事例は歴史上いくらでもあります。「平和が一番大事」「戦うな」「ラブ&ピース」「世界はひとつ」「ボーダーレスの時代」「侵略などありえない」などと口当たりの良いことを話す人には、侵略者とそれに利用されている人が含まれているかも知れないぱよ。スイス政府は冷戦時代、『民間防衛』という小冊子を作成し一般家庭に配った。『民間防衛』によると「武力を使わない情報戦争」は次の手順で行われる。日本は今、どの段階?《第1段階》工作員を政府中枢に送り込む。《第2段階》宣伝工作。メディアを掌握し、大衆の意識を操作する。《第3段階》教育現場に入り込み、国民の「国家意識」を破壊する。《第4段階》抵抗意志を徐々に破壊し、「平和」や「人類愛」をプロパガンダに利用する。《第5段階》テレビなどの宣伝メディアを利用し、「自分で考える力」を国民から奪ってゆく。《最終段階》ターゲット国の民衆が無抵抗で腑抜けになったとき、大量植民で国を乗っ取る。
【ニッポンの新常識】「武力を使わない情報戦争」の真っただ中にある日本は大丈夫か 2015.11.07
平和国家という言葉から、永世中立国のスイスを思い出す人は多い。
正式名称「スイス連邦」は、ドイツやフランス、イタリアなどと国境を接するが、20世紀の2つの世界大戦に参戦しなかった。隣国オーストリアとは違い、ヒトラー率いるナチスドイツにも蹂躙(じゅうりん)されなかった。
EU(欧州連合)やユーロ圏にも参加せず、自国通貨(スイスフラン)を維持する金融先進国である。ロレックス、オメガ、IWCなど、高級時計の大半が同国製だ。
独自路線を歩み続けるスイスだが、実は人口800万人弱、国土面積も九州程度の小国に過ぎない。冷戦時代は共産国による侵略の脅威に、いつもさらされていた。他国から戦争を仕掛けられない「抑止力」はスイスにとって、昔も今も最重要課題である。
平和国家のイメージとは真逆に思えるかもしれないが、実はスイスは17・6万人(戦時動員数)という大規模で、精強な軍隊を持っている。19-34歳の男性全員に兵役を課す「国民皆兵制」を国防の基盤としてきたためだ(外務省HP、ニューズウィーク日本版2013年10月8日号から)。
国民に「軍事力によってこそ国の独立は守られる」との意識が染み込んでいる。そして、戦争が情報戦から始まることを熟知している。
スイス政府は冷戦時代、『民間防衛』という小冊子を作成し、一般家庭に配った。日本語訳の書籍もあるので、ぜひ読んでほしいが、「武力を使わない情報戦争」は次の手順で行われる。
《第1段階》工作員を政府中枢に送り込む。
《第2段階》宣伝工作。メディアを掌握し、大衆の意識を操作する。
《第3段階》教育現場に入り込み、国民の「国家意識」を破壊する。
《第4段階》抵抗意志を徐々に破壊し、「平和」や「人類愛」をプロパガンダに利用する。
《第5段階》テレビなどの宣伝メディアを利用し、「自分で考える力」を国民から奪ってゆく。
《最終段階》ターゲット国の民衆が無抵抗で腑抜けになったとき、大量植民で国を乗っ取る。
日本の有名映画監督が先日、新聞紙上で、集団的自衛権の必要性を否定して「個別的自衛権だって必要ない。万が一他国が日本に攻めてきたら国民は無抵抗で降伏し、すぐに首相や政治家が和平交渉に出るんです。九条が為政者にそう命じているんです。その方が被害は少ない」と発信していた。以前、風刺漫画家や野党の女性国会議員も同様の発言をした。
日本が「武力を使わない情報戦争」の真っただ中にあり、最終段階が近付いていることを、誰が否定できるのだろうか。(ケント・ギルバート)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20151107/dms1511071000003-n1.htm