「パチンコに日本人は20年で540兆円使った」 より抜粋 若宮健 著
2010年の日本のパチンコの売り上げは19兆3800億円。マカオのカジノの10倍を超えている。日本のパチンコは、世界一のカジノなのである。
「失われた20年」の元凶はパチンコだった。
1991年以降、540兆円が闇に消えている。筆者には、第二次世界大戦下の苦い記憶がよみがえる。日本の報道機関は、1945年8月15日の終戦を迎えるまで、正しい情報を国民に伝えることはしなかった。軍部に抵抗できなかったのである。長い年月を経ても、この国のメディアがタブーを抱えているという実態は少しも変わっていない。
日本のギャンブル依存症患者の8割程度が
パチンコ、パチスロによるものである
ことは、専門医や多重債務の相談機関など、ギャンブル問題の現状を知る人々の間ではよく知られていることである。国家議員も警察官僚も、そして庶民の味方であるべきマスコミまでもが、潤沢な資金力を持つバチンコ業界に寄りかかり、ぶら下がってきた。パチンコに費やされた巨額の金。労働意欲の喪失と失われた時間、そして失われた命。これらを考えると、この国の政治と行政のあり方に対する怒りは収まらない。
パチンコを筆頭に年間3000万人以上が賭博に
興じている国など、世界中探してもどこにもない。
2011年6月7日、朝日新聞(朝刊)を開いて衝撃を受けた。なんと15面に5段抜きで、パチンコ業界団体の意見広告かと見まがう記事を載せている。大見出しには
「パチンコばかりバッシングするな」(朝日新聞)
とある。社会の木鐸としての役目を放棄しているかのような朝日の紙面を見ると、この国は銭がすべての国になってしまったのか、と落胆せざるを得ない。
パチンコばかりバッシングするな (朝日新聞)
http://tokuteisuta.blog24.fc2.com/blog-entry-5043.html
パチンコ議員 (政治分野アドバイザー)一覧
http://www.pcsa.jp/member.htm