「電通 洗脳広告代理店」(苫米地英人 著)より
・・・・GHQはこれらとは別に、日本人に対する周到な洗脳プログラムを用意していた。WPIG(War Guilt Information Program = 戦争罪悪感情動プログラム)と呼ばれるものである。これは、検閲という消極的な手法ではなく、日本人の考え方そのものを変えようとする、まさに積極的な洗脳プログラムだった。(略)
一言でいうと、「戦争での悲惨な体験や敗戦の責任を、米英ではなく、旧日本政府や旧日本軍に向けさせるプログラム」である。戦争の辛さに対する怒りの矛先を敵国ではなく、自国の為政者たちに向けさせようとしたのだ。(略)
例えば、「太平洋戦争史」という新聞連載を掲載させたり、「真相はかうだ(こうだ)」というラジオ番組をNHKで放送させた。これらはいずれも、日本の軍国主義者たちがいかにして国民を欺いたかという視点から作られていた。(略)
この洗脳プログラムは、素直な日本人にはGHQの予想以上に効果があった。日本人の世論はすっかり親米となり、自虐史観を受け入れて戦前の価値観をほぼ全否定し、アメリカ型の民主主義をすばやく吸収していくことになるのである。・・・・・