• 2025/04/28 21:25

蜜豆やレコード棕櫚の葉かげより　　岸風三楼



いつ頃に作られた句かは知りませんが、
昭和初期のカフェーを思わせるような
ハイカラで涼しげな雰囲気があります。

ところで、
金子孝信という画家をご存知でしょうか？



金子孝信は大正4年（1915年）に
新潟市の蒲原神社の神官の息子として生まれました。
画家を志し、東京美術学校を首席で卒業して
まもなく召集され、26歳で戦死しました。

日本画家としては珍しいのかもしれませんが、
金子孝信は好んで東京の街頭風景、モダンな都会風俗を描きました。
この句を見たら、そんな金子信孝の生きた東京の風景が
思い浮かんできました。自画像を見ますと、
ご本人もなかなかの男前のようです。

「金子孝信展　1930年代、青春、東京、日本画、戦争。」
http://image.search.yahoo.co.jp/search?p=%E9%87%91%E5%AD%90%E5%AD%9D%E4%BF%A1&ei=UTF-8&fr=slv1-necpc8

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