英国の夏の風物詩となっているクラシックコンサート ザ・プロムス(BBCプロムナードコンサート)では、最終夜に聴衆がエルガーの「威風堂々」を大合唱するのがお決まりとなっている。この「希望と栄光の国」という歌詞がつけられた「威風堂々第1番」は、愛国的な歌詞として知られている。
希望と栄光の国 自由の母たる国
我らを生んだ祖国を心から褒めたたえよう
広く、ますます広く、国土よ広がれ
この国に力を与えた神よ さらなる力を与えたまえ
神よこの国に さらなる力を与えたまえ
日本でこれをやったら、本気で「けしからん」と目くじらを立てる人がいるんだろうな。大英帝国の末裔たちがいい気分で合唱してるところに、この日本式のクレームをつけたら「無粋なことを言うなよ」で一笑に付されそうだけど。
神も信じないのに「広く、ますます広く、国土よ広がれ」を地でいく中国は、本気で世界征服を目指しているようにも見える。いったいそれで、最後はどうしようっていうんだろう?今日の昼に贅沢な飯が食えれば、工場が次々に爆発しようと、村人ががん患者だらけだろうと、すぐばれる舌先三寸の嘘を吐いても恥ずかしくもないらしい国。そんな中国と一緒に腐海に沈むのは真っ平だけど、それでもとにかく目の前の金が欲しい国は多い。周近平を歓待した英国と中国と、どちらが損をするか徳をするのか。2国のだましあい、化かし合いがどういう結末を迎えるか少し楽しみだ。